結婚式をよりカジュアルに、ゲストの負担も配慮しながら行いたいと考えるカップルに注目されているのが「会費制披露宴」です。
この記事では、会費制の基本からマナーや会費の決め方までを徹底解説。ご祝儀制との違いも含めて、理想の披露宴スタイルを探るヒントをご紹介します。
※本記事で活用しているデータは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2024調べ」に基づいています
会費制の結婚式・披露宴とは
会費制の結婚式・披露宴とは、ご祝儀の代わりにゲストから一定額の会費をいただくスタイルのことを指します。あらかじめ金額が明示されているため、ゲストは金額に悩むことなく参加しやすくなります。
ご祝儀制に比べて形式にとらわれず、自由な演出やカジュアルな雰囲気の披露宴が実現できる点が特徴です。
会費制とご祝儀制の違い
会費制は金額が明示されており、準備や費用サポートの面で分かりやすい特徴があります。
会費制が適用される範囲は披露宴が中心
披露宴や1.5次会、海外挙式後のアフターパーティなどに活用されています。
会費制とご祝儀制の違い
会費制とご祝儀制の大きな違いは、ゲストからいただく金銭の取り扱いとその額です。
ご祝儀制では3万円程度が相場(新郎新婦との関係性により異なる)とされ、個々の判断で金額が決まるのに対し、会費制は新郎新婦があらかじめ金額を設定します。
また、ご祝儀制では引き出物などのお返しが必要ですが、会費制ではその分を料理やサービスに反映させることが一般的です。
金銭面での明確さとゲストのサポート軽減が、会費制の魅力といえるでしょう。
会費制が適用される範囲は披露宴が中心
会費制は主に披露宴や1.5次会などのパーティに用いられます。
特に海外挙式やリゾート婚後のアフターパーティとして活用されることが多く、自由度の高い演出が可能です。
ゲストが証人となる人前式との相性も良く、カジュアルでアットホームな雰囲気を大切にしたいカップルに適しています。
会費制披露宴にするメリット・注意点、事前に知っておきたいこと
会費制には利点もあれば注意点もあります。新郎新婦・ゲスト双方の視点から、メリットと注意点、事前に知っておきたいことを解説します。
新郎新婦にとってのメリット
会費制は予算管理がしやすく、演出の自由度も高いのが特徴。準備の簡略化も新郎新婦にとっての利点です。
新郎新婦にとっての注意点、事前に知っておきたいこと
親族への説明が必要であったり、会費だけでは全費用をまかなえない可能性もあります。
ゲストにとってのメリット
費用が明示されており、ご祝儀より安価な設定が多いため、参加へのハードルが下がりやすい点が利点です。
ゲストにとっての注意点、事前に知っておきたいこと
制度に不慣れなゲストは戸惑うこともあり、内容次第では簡素な印象を与えてしまうことがあります。
新郎新婦にとってのメリット
会費制披露宴の大きなメリットは、費用の見通しが立てやすい点です。
ご祝儀制では金額が当日まで不明ですが、会費制なら「人数×会費額」で収入が明確になります。そのため、披露宴にかかる予算の計画がしやすく、自己サポートを抑える工夫も可能です。
また、ゲストへのお返しや引き出物の準備が省略できるため、準備にかかる時間なども軽減されます。
加えて、カジュアルな会場や演出を選びやすく、ふたりらしさを自由に表現できる点も、会費制ならではの魅力といえるでしょう。
新郎新婦にとっての注意点、事前に知っておきたいこと
一方で、会費制には新郎新婦側の配慮が求められる点もあります。
たとえば、格式を重んじる親族にとっては、ご祝儀文化が根強く残っていることも多く、会費制に対して抵抗感を示されることがあります。そのため、事前に丁寧な説明や相談が必要となるでしょう。
また、会費だけでは全体費用をまかなえないケースも多く、料理や装飾にかける費用を抑えすぎると満足度が下がる可能性もあります。
バランスを取りながら計画を進めることが重要です。
ゲストにとってのメリット
ゲストにとっての会費制の魅力は、金銭的なサポートが軽くなることです。
ご祝儀制では友人であっても3万円が相場となりますが、会費制では1万円~2万円台が主流であるため、参加しやすさが格段に上がります。
また、あらかじめ金額が提示されているため「いくら包めば良いか悩む」といった心配もありません。加えて、カジュアルな雰囲気の披露宴が多いため、リラックスして参加できる点も評価されています。
ゲストにとっての注意点、事前に知っておきたいこと
一方で、会費制に不慣れなゲストにとっては戸惑うこともあります。
ご祝儀袋の準備や服装のマナーなど、通常の結婚式とどう違うのかが分からず、不安を感じる方も少なくありません。
また、会費制だからといって内容が簡素すぎると、お祝いの席として物足りない印象になる可能性もあります。特に年配のゲストには、丁寧な案内や当日のおもてなしが大切です。
ゲストの年齢層や立場を考慮しながら、しっかりと心配りを行うことが、満足度を高める鍵になります。
会費制披露宴に向いているカップルの特徴
会費制が特におすすめできるのは、どのような価値観を持つカップルなのでしょうか。スタイルや規模に応じた適性を見ていきます。
気軽に祝ってほしいカップル
自由な雰囲気で祝ってもらいたいカップルに会費制はぴったりです。
演出やスタイルにこだわりたいカップル
形式に縛られず自由な演出ができるため、個性やテーマを反映した披露宴を行いたい人に向いています。
少人数婚や1.5次会を検討しているカップル
少人数での開催や、披露宴後のパーティなどに会費制はマッチし、ゲストにも参加しやすいのが特長です。
気軽に祝ってほしいカップル
会費制披露宴は、ゲストに気軽に参加してもらいたいと考えるカップルに適しています。
ご祝儀に比べて会費の金額が低いため、友人や知人が招待を受けた際に気兼ねなく参加しやすくなります。
カジュアルな雰囲気を重視することで、より自由で柔らかな雰囲気の披露宴が実現でき、感謝の気持ちを身近な方たちに伝える場としてふさわしいスタイルといえるでしょう。
演出やスタイルにこだわりたいカップル
自分たちらしい演出を大切にしたいカップルにとっても、会費制披露宴は魅力的です。
ご祝儀制に比べて形式に縛られにくいため、自由なプログラムや演出を取り入れやすく、アットホームで記憶に残るひとときを演出できます。
手作りのアイテムやBGM、ムービーなどを工夫することで、予算内でもしっかりと感動的な披露宴が実現できるのが、会費制の良さです。
少人数婚や1.5次会を検討しているカップル
少人数での披露宴や1.5次会を計画しているカップルにも、会費制は向いています。
親族中心の挙式を終えた後、友人や同僚を招いたパーティを開く際に、会費制にすることでゲストにも気兼ねなく参加してもらえるからです。
会場もレストランやカフェなど、小規模ながら雰囲気のある場所を選ぶことで、温かみのある披露宴を演出できます。
会費制披露宴の会費額の決め方
ゲストの満足度と金額のバランスをとるために、適切な会費額を設定する方法について具体的に解説します。
料理や飲み物にかかる費用をベースにする
会費は料理・飲物の実費を基準に算出するのが基本。人数×単価で概算を立てやすくなります。
装花・衣裳・演出などの金額を見込んでおく
装飾や演出費用は自己負担になるため、会費に反映せず自費でまかなうことを前提に計画します。
ゲストに高すぎる・安すぎると思わせない金額に調整する
会費の印象は内容との釣り合いで決まるため、相場から逸脱しないよう注意が必要です。
決めた会費は招待状や受付で明確に伝える
招待状には金額や支払方法を明記し、受付でもスムーズに案内できるよう準備します。
料理や飲み物にかかる費用をベースにする
会費額を決める際の基本は、ゲスト1人あたりの料理・飲み物代をもとに設定することです。
一般的にフルコースの金額×人数にサービス料や消費税を加えたうえで、少し余裕を持たせた会費設定にします。
料理のグレードや提供スタイルによっても費用が変わるため、会場に確認しながら現実的な範囲で検討しましょう。
装花・衣裳・演出などの自己負担額を見込んでおく
会費制では料理やドリンク以外の費用、たとえば装花・衣裳・演出・撮影などは自己負担になることが多いため、これらを踏まえて会費を設定することも検討しましょう。
ただし、費用を会費に含みすぎるとゲストの負担感が強くなってしまうため注意が必要です。自己負担を抑えたい場合は、項目ごとの優先度をつけて予算配分を見直すと良いでしょう。
ゲストに高すぎる・安すぎると思わせない金額に調整する
会費額は、ゲストにとって“納得感”のある設定が大切です。
料理や会場の雰囲気に比して会費が高すぎると割高に感じられ、逆に安すぎると内容が心配されてしまうこともありえます。
会費の相場から大きく外れないようにしながら、提供内容と釣り合うよう調整しましょう。
可能であれば第三者の意見を聞き、印象が偏っていないかを確認すると、より客観的な金額設定ができます。
決めた会費は招待状や受付で明確に伝える
会費の金額は、ゲストにとって重要な情報です。
必ず招待状に明記し、記載例としては「当日は会費制とさせていただきます。1名様○○円を当日受付にてお預かりいたします」など、丁寧な文面で案内しましょう。
また、受付では釣銭のないようお願いするなど、実務的な配慮も添えるとスムーズです。
口頭だけでなく、文書でわかりやすく伝えることが、ゲストの安心につながります。
会費制披露宴を行う際のマナー
カジュアルであるがゆえに見落としがちなマナーも存在します。事前に押さえておくべきポイントを丁寧にご紹介します。
カジュアルでも押さえておきたい基本的なマナー
カジュアルな形式でも基本マナーは大切。丁寧な対応と礼儀を欠かさないことが必要です。
招待状での会費案内やドレスコードの伝え方
会費金額・ドレスコードは具体的に書いて伝えることで、ゲストが戸惑わずに準備できます。
親族や年配ゲストへの配慮と説明の仕方
会費制の意図を丁寧に説明することで、年配ゲストにも安心して参加してもらえるようになります。
カジュアルでも押さえておきたい基本的なマナー
会費制だからといって、披露宴の基本的なマナーを省略してよいわけではありません。
招待状の送付タイミング、当日の受付の対応、席順の配慮など、基本的な礼儀やおもてなしの姿勢は変わらず大切です。
たとえカジュアルな雰囲気であっても、ゲストへの感謝の気持ちが伝わるよう、礼節を意識した準備と運営を心がけましょう。
招待状での会費案内やドレスコードの伝え方
招待状には、会費の金額だけでなくドレスコードについても明記するのが親切です。
たとえば「平服でお越しください」や「セミフォーマル程度で構いません」など、具体的に記すことでゲストが迷わず準備できます。
また、会費の支払い方法も「当日現金にて受付で」といった形で、わかりやすく伝えるようにしましょう。初めて会費制に出席する方への配慮が大切です。
親族や年配ゲストへの配慮と説明の仕方
親族や年配のゲストには、会費制の趣旨を事前に丁寧に説明しておくことが大切です。
というのも、ご祝儀文化に慣れた方にとって、会費制は馴染みがなく、戸惑いを感じる場合があるためです。
たとえば「気軽に参加していただきたいという思いから会費制にしました」など、二人の想いを伝えることで理解を得やすくなります。
会費辞退を申し出るゲストがいた場合は、柔らかく受け止め、必要に応じて後日お礼をするのもよい対応です。
会費制披露宴に関するよくある質問
会費制の結婚式にした場合、親族や年配の方から失礼と思われることはあるのでしょうか?
地域や世代によっては「結婚式=ご祝儀制」という意識が根強く残っており、会費制に対して違和感を抱く方がいるのも事実です。
特に年配の親族などには「なぜ会費制にしたのか」という意図を丁寧に説明することが大切です。
「感謝を気軽に伝えたい」など、おふたりの考えを誠実に伝えれば、多くの場合納得してもらえるでしょう。
結婚パーティを会費制で開催する場合、開催側として守るべきマナーはありますか?
会費制であっても、開催側の礼儀やおもてなしの心構えは変わりません。
ゲストに金額以上の満足感を得てもらうためにも、料理や演出、受付対応などの基本的なマナーをしっかり押さえておくことが重要です。
会費制を理由に手抜きと感じさせてしまうことのないよう、心配りと丁寧な運営を心がけましょう。
結婚式を会費制にしても、ご祝儀を別にいただくことはありますか?
会費制であることを明示していても、年配の方や親族の中には「お祝いだから」とご祝儀を用意される場合があります。
そういった際には無理に断るのではなく、感謝の気持ちを丁寧に伝えた上で、後日お礼の品などで対応すると良いでしょう。
予想外の金品を受け取った場合も、感謝の気持ちを表すことが大切です。
会費制の結婚式に参加する場合、ピン札を封筒にいれて渡した方がいいのですか?
会費制ではご祝儀袋は不要とされており、封筒に入れず現金をそのまま持参するのが一般的です。
ただし、できるだけ新札やきれいなお札を用意し、お釣りのいらないように準備しておくとスマートです。
受付時の対応をスムーズにするためにも、事前に案内された金額をきちんと確認し、失礼のないよう心がけましょう。
会費制の結婚式の会費が2万円だった場合の渡し方を教えてください。
2万円の会費の場合も、特別な包装は必要ありませんが、財布から直接出すのではなく、シンプルな封筒に入れて準備すると丁寧な印象になります。
招待状などに「受付にて会費をお預かりいたします」と記載がある場合は、その案内に従って当日受付でお渡ししましょう。
お釣りのいらないように、きっちりと金額を用意しておくのがマナーです。
会費制の結婚式の会費が15000円や18000円だった場合の渡し方を教えてください。
会費がどのような金額の場合も、基本的にはそのままの金額を持参し、受付で渡します。
小銭が必要になることもあるため、事前に細かい紙幣を用意しておくと安心です。封筒に「会費」と記しておくとより丁寧な印象になりますが、必須ではありません。
あらかじめ案内されている支払方法に従い、スマートに渡すのがポイントです。
会費制の結婚式にふさわしい服装を教えてください。
会費制であっても、基本的にはご祝儀制と同様にフォーマルな服装が望ましいです。
男性はスーツ、女性はワンピースやドレスなどを選びましょう。
ただし、カジュアルな雰囲気が強い会場や、招待状で「平服で」と案内がある場合は、それに合わせて控えめな装いにするのが適切です。
TPOに応じて選ぶことで、失礼のない印象を与えられます。
まとめ
会費制披露宴は、カジュアルで自由度が高く、ゲストにも新郎新婦にも優しいスタイルとして注目を集めています。
費用の軽減やオリジナリティのある演出が可能になる一方で、マナーやゲストへの配慮が求められる場面もあります。
相場を踏まえた現実的な会費設定と丁寧な案内を心がけることで、会費制ならではの温かく心に残る披露宴が実現できるでしょう。
おふたりらしいおもてなしの形で、大切な披露宴やパーティが素晴らしい時間になりますように。
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ブラスに関するよくあるご質問
Q. ブラスには「基本プラン」やパッケージ料金はありますか?
プランやパッケージはありません。私たちはおふたり専用のお見積もりをオーダーメイドで作成します。衣裳・装花・演出まで希望を伺い、ご提案するのがポリシーです。
Q. 値引きや期間限定ディスカウントはありますか?
初回のお見積もりから、実際に結婚式を挙げるために必要な費用をご提示することを心がけています。ご成約特典や季節ごとの特典などはご用意がございますので、お気軽にご相談ください。
Q. 料理が評判と聞きました。本当ですか?
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Q. 仏前式や神前式はできますか?
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Q. 各式場のアクセスや結婚式当日の送迎はどうなっていますか?
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Q. ホテルや専門式場と比べたブラスの強みは?
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